オークションでのクレーム
皆さんが中古車を購入する販売店では、保証期間を設けていると思います。
実は中古車オークションでも、この保証期間に似たようなものがあります。
私達はクレーム期間と呼んでいますが、オークションで落札した車に、不具合箇所があった場合、クレームがつけられるのです。
しかし、なんでもかんでも、クレームがつけられるわけではありません。
通常は、3万円前後の部品代は免責になってしまいますから、ちょっとした 不具合ではクレームは受付つけられないのです。
今、「3万円前後の部品代」と書きましたが、クレームが効くのはこの部品代だけです。つまり工賃は一切考慮されません。
車の修理の場合、部品代は数千円だけど、作業が非常に面倒くさいため、工賃が数万円かかる、ということは良くあります。
しかしこういったケースは、オークションのクレームに関して言えば、対象外となります。(はぁ〜、くやし〜。)
さて、それでは、このオークションのクレーム期間、いったいどのくらいあると思います?
答えは、1週間です。(オークション会場によって、多少違います。)
つまり1週間の間に、落札した車の不具合箇所を見つけなければなりません。
これは事故歴についても同じです。
1週間が過ぎた後に、発生した不具合については、一切クレームは効きません。
エンジンがポカでも、よく見たら事故車だった、という時でもダメです。
とにかく1週間の間に確認をする必要があります。
ただし、メーター改ざんの場合は違います。メーター改ざんに関しては、通常6ヶ月間クレームが効きます。
これは商法を基にして決められているためですが、今回そのあたりの説明については省略します。
さて、このクレームに関しての規定、出品する側の立場に立つとどうでしょう?
クレーム期間は1週間です。
1週間過ぎると、ノークレームです。
そうです、出品する車に不具合が合ったとしても、1週間ごまかせればOKです。
つまり、その1週間を乗り切るために、いろいろと悪知恵を働かせるわけです。
これが、
「中古車オークションは業者間のだましあいの場」
といわれるゆえんです。
ではいったいどんなだましあいをしているのでしょうか?