車の買取店との交渉術
2)車の買取店との交渉術
▼こちらから、買取の希望金額を言わない
買取店に行ったことのある人ならお分かりでしょうが、店内に入ると、ほとんどの買取店で、アンケートを書かされます。
そのアンケートに記入していくと、自分の車の詳細や、こちらの腹づもりをどんどん探られます。
車の事故歴はありますか?
調子の悪いところはありますか?
他店で査定されたことはありますか?
ご希望の買取価格はいくらですか?
などなど、ついつい正直に書いてしまいます。しかしあまり正直に書く必要はありません。嘘を書けとは言いませんが、都合の悪いことは、空欄にしておけばいいのです。
特に、希望の買取価格を正直に書こうものなら、よほどのことがない限り、その金額よりアップされることはまずありません。迷わず空欄にしておきましょう。
私も調査のため、何件も買取店を回っています。
そのうちの1件で、この希望の買取価格に相場より安い金額を書き、反応を見ました。
すると
「う〜ん、この金額ですか?非常に難しい金額ですね。
でもお車もきれいに乗られているし、それよりも○○さんとお話していて、できるだけ○○さんのご希望にそえるように、がんばりたいんです。
上司に相談してきますので、すこしお待ちいただけますか?」
待つこと1〜2分。
「お待たせしました。上司がなかなか首を縦に振らなくて・・・。でもなんとか説得してきました。今日だけの特別ということで。○○さんの、ご希望の金額で買わせていただきます!」
うまい!
思わず売ってしまいそうになります。でも査定金額はメチャメチャ安い額です。
また希望の買取価格を書かないと、いくら希望なんですか?、としつこく聞かれます。
つまり相手は、こちらがいくらで買取を希望しているかを非常に知りたがっているのです。
ですからこちらは逆に、いくら希望しているかを絶対教えてはいけません。
また、最近では、一度どこかの買取店で査定をすると、走行距離を走行メータ管理システムというところで確認するので、あなたが何件まわっているか、ということがわかってしまいます。(走行メータ管理システムについては、「プロが教える中古車購入ノウハウ」の中で説明しています)
ですから、
「査定に出すのは、ここが初めてなんです」
などという嘘は、ばれてしまします。そのあたりは、正直に行きましょう。
とにかく、買取店に行って、希望の査定金額を聞かれたら、
「よくわからないので」
と答え、必ず相手から査定金額を提示してもらうようにします。
そして、もし自分の予想していた査定金額より高い金額が提示されたとしても
「え〜、そのぐらいしか付かないのですか」
とびっくりした様子を見せるようにしてください。