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中古車オークションの仕組みと問題点
最近はヤフオクが流行っているので、オークションというものが
身近に感じられるようになりました。
中古車のオークションも、仕組みとしては、ヤフオクとよく似ています。
車のオークションに参加するにはオークション会場の会員になる必要があります。

会員になるには古物証許可証が必要なのはもちろんですが、他にもいろいろな審査があります。

その審査をクリアすると晴れて会員になることができ、オークションに車を出品したり、購入したりすることができます。

以前のオークション会場は入会審査も甘く、古物商許可証があればすんなりパスすることが多かったです。

しかし現在はその審査もずいぶんと厳しくなりました。

同様にオークション会場への出入りも以前はかなりいい加減で、会員以外の人も割と自由に出入りできました。

そのため見るからに水商売とわかるお姉さんを一緒に連れてきているおじさんなどもよく見かけましたが、最近は会員証を提示しないと入場できない会場が増え、そのような光景も見なくなりました。(少しさみしい気がします)

さて、オークション会場に車が出品されると、まず検査員と呼ばれる人が、1台1台すべての車を査定します。

そこで、事故歴の有無、内装外装等のチェックをします。

事故歴の有無と簡単に書きましたが、実はここに問題があります。



なんと、事故車の基準がオークション会場で
統一されていないのです。
「そんな、バカな!」と思われる方も多いと思いますが、現実に各オークション会場によって、その基準が微妙に違うのです。

事故車の定義というものは、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、JU中販連という団体の統一基準で決められています。

しかしあくまで紙の上で決められた基準です。

実際に車を査定している現場では、事故車になるかどうか微妙な車(?)というものがいくらでもあります。

そのような車の場合、Aオークション会場では事故車、Bオークション会場では事故車ではない、と判断されることはざらにあります。

私達、業者にとってはそのようなことは日常茶飯事で、さして気にも留めなくなってきてますが、よく考えるとおかしいですよね?

この問題は以前からこの業界でも、さすがにまずいんじゃないかということで、色々と検討をされてきました。

そしてようやく、今年の9月に日本オートオークション協議会という団体から「修復歴判定マニュアル」なるものが発表されました。

これで各オークション会場の事故車の基準を統一しようということです。(この日本オートオークション協議会という団体は、メーター改ざん問題では随分活躍しています。)

私はこのマニュアルの発表をきいて少し違和感を感じました。

「今までの基準は何だったの?」というのと「このマニュアルで本当に変わるんだろうか」という印象を持ったのです。

例えば、こういったケースもあります。

Aオークション会場で評価点4点の車を仕入れます。

評価点が4点なのでもちろん事故車ではありません。

その車を展示場に並べておきましたがなかなか売れないためオークションに出品して処分する事にしました。

そこで再びAオークション会場に持ち込んだところなんと今度は事故車と判定されたのです。(最近ではオークション会場で、以前の出品歴をチェックし、前に出品されているときと違う評価点がつくと、修正するという所も出てきています。本末転倒ですね。)

これは同じオークション会場で判断されたことなので、評価基準が違うという問題ではありませんよね。

そんなことよりも、もう少し一般消費者にわかりやすい説明はないのかな、と思わずにはいられません。この話題続きます ↓


 

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