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中古車オークションの相場を読む 

中古車の価格というのは、時間が経つにつれ下がります。

しかし一直線に下がるわけではありません。

上がったり、下がったりを繰り返しながら、最終的に下がっていきます。


私達、中古車に携わるものにとって、これから中古車オークションの相場が上がるのか、下がるのかは非常に重要ですので、常に注意を払っています。

これが事前に分かれば、大儲けできるのでしょうが、そうはうまくいきません。


しかしいろいろと仮説を立てながら、毎日のオークションに臨んでいることには、間違いありません。


例えば簡単な例としては、新型車へのモデルチェンジがどう影響するか、といったことがあります。


一般的にはモデルチェンジ後、しばらくすると旧モデルの価格は下がります。

しかし実はその後リバウンドでまた旧モデルの価格が上がることが多いのです。


これを見越して、もう下がらないだろう、と予想をつけた時点で、買いに走るわけです。


もう一つ、過去の相場の変動を研究しています。

これは季節要因的な1年の流れのようなものです。

つまり毎年、相場の上げ下げは似たような動きをしますので、そこから今後の動きを予想するのです。

中古車オークションに真剣に取り組んでいる業者は、その時の相場観を、自分なりのオークション日誌として記録しています。(もちろん私もつけています。)


こういった今までのデーターを今年の相場にどう落とし込むのかが味噌です。


例えば平成17年の春ごろの私の考えの一部ご紹介しますね。


データを見ていると、例年夏場は高級セダンの相場が上がっていることがわかりました。

そこで特にセルシオに目をつけます。

それは平成17年8月にご存知の通りレクサス店がオープンするからです。


その影響もあり、当時セルシオの新車はあまり売れていなかったのですね。

ユーザーはどうせならレクサス店で購入したいだろうし、ディーラーもレクサス店オープン時に力をいれたいでしょうから。


すると一時的にセルシオの玉数が市場から減るのでは、と読むわけです。

市場から数が減れば、当然相場は上がりますから。